秋口になると仕事の成果も出てきた
初めて売れたのはホリエモン関連の会社だった
(今はつぶれた)
この頃になると仕事が嫌で休憩時間が長くなる
僕の営業エリアは六本木、青山、新橋あたりだった
電動自転車でかけめぐっていた
よく休憩していた場所は今の西新橋スクエアが出来る前の日本石油?の1階のフロアだった
この場所はいろんなサラリーマンが休憩場所で使っていた
疲れっきったサラリーマンが多くいた
いやこの場所だけでなく昼間の新橋という町は病んだサラリーマンだらけだった
全員、死んだような顔していた
キレイな建物のガラスに映る自分も彼等と同じ顔をしていた
そう感じたときに長くは続かないと思ったと同時に、早く会社を辞めないといけないと強く感じるようになった
今もあるかは不明だが六本木にランボルギーニの店があった
毎日のように自転車で駆けていたので店の前をよく通っていた
スポーツカーは好きじゃなかった
高級車はベンツぐらいしか知らなかった
でも毎日ランボルギーニを見るたびに
こんな車に乗る奴はどんなやつだ、いくらするんだ、などを考えていた
そして僕も乗ってみたい
そんな男になるんだ!
と思いながらレミオロメンを歌いながら自転車で東京の街を駆けていた
ツヅク…